エンジンオイルを交換しなかった悲劇

05.28

DSCF1156

「今の車は、昔に比べて壊れなくなったね。」
そんな話を良く聞きます。
でも、それが=メンテナンスをしなくてよいにはならないのです。
ここを間違って認識している方が大変多くいらっしゃいます。

確かに壊れなくなった部分はありますが、それは技術の進歩により材質や精度が良くなり、構造も伴って高性能になる事が出来ただけです。
ですから、根本的なそれらに起因する故障が無くなっても、経年変化や使用状況による消耗変化は変わりません。

むしろ、性能が上がった分、あらゆる箇所に負担が増しています。

例を挙げれば、エンジンオイルなんかがそうなりますね。

注意して頂きたいのは、随分規格が増えて車種ごとに使用するオイルが違っているという点です。
中には、互換性のない物もありますので、要注意なのです。

この規格と交換サイクルを守らないと、大変大きなしっぺ返しを喰らう事になります。

今回は、オイル交換を怠っていた事例。
オイルには様々な役割がありますが、劣化すると液体→個体になります。
これがスラッジと呼ばれる物で、本来潤滑して動かしたい部分を固着させたり、流れるべき油路を塞いで様々な弊害を伴ってしまいます。
画像を御覧になれば明白。

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スラッジが溜まって潤滑不良を起こし、内部の部品が外れて傷だらけになっています。
こうなるとエンジン交換になってしまい、多大な損失を被ってしまいます。

突然走行中に打音が発生したとの事ですが、動いていたから良いなんて認識を持たれている方は、改めた方が良いですね。

日頃のメンテナンスが重要であり、結果費用も安く抑えられる事を御理解頂きたいものです。

法定点検や車検制度が無くならないのは、整備の必要性を認識してなくても法制定で管理する事によって故障等による事故を未然に防ぐ事にあります。

機械なので完璧に防ぐ事は出来ませんが、予防する事によって安心する事は出来ます。
「調子良いから何もしなくてよい。」
その判断は法が基盤にある背景に於いては、なかなか鵜呑みに出来ないのが正直な所です。

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